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2023-07-27

レポート

Google Cloud 認定資格 Professional Data Engineer 取得までの流れ

Google Cloud

Google Cloud Professional Data Engineerの受験記録

クラウドベンダの資格試験について

各種エンジニアの皆様におかれましては、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud、Azureといったクラウドベンダの知識なしに生業とすることは不可能な昨今となっているのではないでしょうか。

内製プライベートクラウドを保有するような大企業にも憧れますが、やはり結局人的資源が限定されていることを考えるとやはりマネージドなサービスに頼らないといけないのが実情です。

弊社でもケースに応じてAWS・Google Cloud・Azureを選択しながら各種業務を行っています。(もちろんオンプレ設備もありますが)

 

そんなわけで、各種クラウドベンダの知識はそれなりにあるつもりですが、この「つもり」の裏付けをとるために、各種クラウドベンダにおいては「資格試験」なるものがあります。

AWSの場合は、AWS 認定ですね。最近はAWSの資格を持っている人をよく見かけるような気がします。AWS SummitでもAWS認定者ラウンジなるものがいつも用意されていますが、資格取得者が増えたせいか、年々混雑度が増しているような気がします。

Google Cloudにも認定資格があります。Google Cloud 認定資格のページから認定者のディレクトリなんかも見られるのでちょっと面白いですね。

 

個人的にはこういった資格試験を受けるのを面倒くさがって (ある程度知ってるからどうせ受かるやろみたいなことを言いながら内心日和って) 受けていなかったのですが、今回Google Cloudの認定資格の一つであるProfessional Data Engineerを受ける機会があったので、本記事はそのレビューです。

ちょっとでも興味がある方や、こういった資格を受けたことがない方向けに

  • どういった人が受けるべきか

  • どのように勉強すべきか

  • 試験を受けるまでと受けたあとの流れ

についてまとめてみますのでどなたかの参考になれば幸いです。

 

Professional Data Engineerとは

概要

Google CloudのProfessional Data Engineer認定資格のページを参照すると、下記4点関する能力を評価する試験…としています。

  • データ処理システムの設計

  • 機械学習モデルの運用化

  • ソリューションの品質の確保

  • データ処理システムの構築と運用化

いずれも非常に重要な要素ですね。50 ~ 60 問の多肢選択(複数選択)式で試験時間は2時間…とのことです。まあまあ精神を削られます。

合格ラインは非公開ですがだいたい7割くらいの正答率…と言っている人が多いです。非公開なので実は6割とかだったりしないのだろうか、とか個人的には気になります。

 

どういった人が受けるべきか?

受けてきた感想としては、個人的にはこの辺の人がターゲットとして丁度良いのではないか…と思います

  • なんとなくGoogle Cloudのサービスの概観は掴めているけど深入りしたことがないデータエンジニアやデータサイエンティスト

  • データエンジニアやデータサイエンティストとコミュニケーションを取る必要があるデータ分析に積極的に取り組みたいSQL等を普段も書いているマーケター

  • ある程度Google Cloudでデータ基盤に関わっているものの、利用しているサービスが限定的なのでもう少し視野を広げてみたいエンジニア(BigQueryしか使ったことない、とか)

多肢選択ということで、コーディングのような問題は出ませんので、実際に手を動かしたことがない人でも資格自体はとれると思います。ただ、学習の過程で実際に手を動かしたほうが自分のスキルになるというのは言わずもがなです。

 

どのように勉強すべきか?

これについては割と結論は出ていて、とりあえずCloud Skills Boost等で基本知識をなぞるのがオススメです。Professional Data Engineerの場合、 Data Engineer Learning Path ですね。

知らない知識が出てきたらメモはとりつつもここはあまり時間をかけなくてもOKかもしれません。

 

その後、模試を解きます。模試はudemy等で手に入ります…が、ここで極めて重要ながらあまりインターネット上で注意喚起されていない事実があって、 この模試の解答・解説がまあまあ間違っています。

なので、鵜呑みにすると、 間違った知識を吸収したままになってしまう こともあり得てしまいます。これ、結構問題だと思っていて、本来的には正しい知識を得るための勉強なのに間違った知識を飲み込むと本末転倒です。

また、公式の認定資格ページにGoogle フォームでの模擬試験がありますので、これは絶対やっておくべきです。こちらは公式な解答・解説がついてきますので安心できます。

 

では、どうすればいいかですが、 納得がいかない不正解についてはちゃんと自分で調べ直す 、これに尽きると思います。今ならChatGPT等もあわせて活用すると良いかもしれません。

ただし、2023年7月現在、 ChatGPTの知識が少し古い (2021年9月まで)ことにも注意が必要です。例えば、 Pub/Subの保持期間は7日から31日に2021年12月に伸びている わけですが、この情報はChatGPTには入っていません。

なので結局ちゃんと自分で時間を掛けて調べるのがオススメです。つまり、この模試に取り組む時間はまあまあ長時間を見積もっておくべきです。

あと、調べた上でどっちも正解やろ、みたいなのもたまにありますが、そういうのに出くわしたときはあまり実際の正答を勘ぐることに時間を割いてもしょうがないので、自分の信念に照らし合わせた選択肢を選ぶようにしています。根拠や前提が自分の中で確立できていればそれでいいと思います。

 

ちなみに、私の勉強期間はダラダラとやって1〜2h/dayでだいたい1ヶ月くらいでしたが、普段業務でGoogle Cloudを使っていて自信がある場合は1〜2週間本腰で取り組めば受かるかな、という所感です。

 

試験を受ける際の流れ

試験は実際に会場へ向かうオンサイト監視と自宅等で行う遠隔監視があります。

遠隔監視は周りに何もないかのチェックを細かく行うらしいです。部屋が汚…いや、手っ取り早いので私はオンサイト監視を選択し、梅田で受験しました。

ちなみに会場は各種試験を受けられる場所なので、Google Cloud認定資格しかやっていない、とかそういうわけではありません。

 

オンサイト監視の場合、身分証明書類を2種類提出した後、何もモノを持っていないか等のチェックをされ、試験を開始し、だいたい1時間くらいで解き終えたら提出し、アンケートに答え、終わりのベルを鳴らしたら係の方が来て下さって受験終了です。あっという間です。

 

こういった資格試験は初めてだったので知らなかったのですが、 アンケートに回答後の画面で合否が出ます。

別にでかい文字で出たりするわけじゃないので、知らなければ見逃すかもしれません。オレでなきゃ見逃しちゃうね…というヤツですね。

 

ちなみに実はもし見逃したとしても、 申し込みサイトの画面からいつでも暫定的な結果を確認出来る ことは知っておいて損がないかもしれません。

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その後、審査に入って、最終的な結果が送られてきます。

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私は7/19(水)に試験を受けたのですが、7/26(水)の午前に届きましたので、審査にはちょうど1週間かかったことになります。

 

なんやかんやで嬉しいですよね。このメールの中で、記念品取得用のコードなんかもあわせて送られてきます。現在はパーカーが再入荷待ち…😭 というわけで少し待ってみようと思います。

 

まとめ

本記事ではProfessional Data Engineer取得までの流れについてまとめてみました。

資格取得自体に意味があるのかないのか…を言い始めると激論が巻き起こりそうな気がしますが、個人的には良い経験には間違いなくなったと思います。

資格自体は頑張れば取れるとは思うのですが、 何より勉強の過程が大事 かな、と思います。色々なことを自分で調べるうちに発見があるはずですので。

 

あ、あと、 弊社にはこんな資格取得のチャンスもありますよ! と会社Techブログっぽい文言を最後に付与して終わろうと思います。ありがとうございました。

 


この記事の著者

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伴 拓也

朝日放送グループホールディングス株式会社 DX・メディアデザイン局 デジタル・メディアチーム

アプリケーションからインフラ、ネットワーク、データエンジニアリングまで幅広い守備範囲が売り。最近はデータ基盤の構築まわりに力を入れて取り組む。 主な実績として、M-1グランプリ敗者復活戦投票システムのマルチクラウド化等。