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2024-10-09

レポート

SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO 視察レポート

Snowflakeデータ基盤

SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO に初参戦!

SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO とは

昨年に引き続き開催された国内最大の Snowflake イベント SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO に初参戦してきましたので、今回はその視察レポートです。イベント直後のホットなうちに執筆しようと思っていたのですが、だいぶ時間が経ってしまいました 😅

今年は 2024 年 9 月 11 日 (水) 16:00-18:30 に Day0、翌 9 月 12 日 (木) 9:00-19:45 に Day1 というスケジュールで ANA インターコンチネンタル東京で開催されました。私は Day1 のみの参加です。

会場はホテル入ってすぐの階段を降りたところです。 IMG_4560

昨年は 3,000 人程度の登録だったのに対し今年は 5,000 人程度だったそうで、終日なかなかの人口密度でした。Snowflake ユーザーの増加を感じます。

 

イベント内容

イベントは複数企業による出展とセッションという形式でした。

展示内容はおおよそデータ分析基盤の構築支援だったりコンサルだったりで、ブース全部周っても 3 時間あれば十分という数でしたので、セッション中心の参加になります。

セッションは KEYNOTE をはじめとする Snowflake 社員による講演と、カスタマーおよびパートナーによる講演があり、ホテル内の複数会議室で常時開催されていました。

 

KEYNOTE

メインはやはり KEYNOTE です。

冒頭の東條社長のご挨拶では DATA DRIVERS AWARDS の発表が、続いて CEO の Sridhar Ramaswamy 氏から Snowflake の顧客事例も交えつつ Snowflake というサービスが持つ強みの紹介がありました。

 

その後は Snowflake 顧客を交えたパネルセッションです。

CCCMK 社 x 三井住友カード社 からは T ポイントと V ポイントの統合時のデータ連携に関する内容でした。(いつのまにか T ポイントってなくなってたんですね… 😇)

企業間のデータ連携において Snowflake を採用したことにより、スピード・セキュリティ・コスト面でメリットがあったとのことでした。

※ 当然ながら個人を特定するデータは統合してない旨を強調されてました

特に「Snowflake のデータシェアやデータレプリケーション機能を使用することで、データベースからファイルで吐き出して交換してという従来のフローから考えると、セキュアかつ** 10 分の 1 以下**のコストで統合できたんじゃないか」とおっしゃっていたのが印象的です。

JERA 社は Digital Power Plant と称し、 データ x AI を用いて「予知保全による効率的な運用」「業務属人化の防止」「脱炭素の実現に向けたビッグデータ利活用」を目指されているようです。国内発電電力量の3割強を発電している会社なんですね。

 

パネルセッション後はお待ちかねの Christian Kleinerman 氏から最新機能紹介です。KT氏による楽しいデモの演出もありました。👗

全てが直近1年以内にリリースされた機能というわけではありませんが、Topics としては

  • 非構造化データのサポート

  • 自然言語を用いたデータ分析

  • Iceberg 形式のサポート

  • Copilot を用いた SQL アシスタント

  • ノーコードファインチューニングによる ML モデルの構築

  • Notebook の搭載

  • Streamlit in Snowflake によるアプリケーション開発

あたりです。

 

デモの一部では実際に Mistral-7B をファインチューニングしたモデルを構築し、それを利用して架空の通信会社に来た問い合わせをカテゴライズするという演出をされていました。

AI 活用によるデータ分析はもはや当たり前になっているので、弊社でもこれらを活用してコストを抑えた開発・分析を行い、さらには自然言語での質問に対しても期待した回答が出力できるようなモデルを構築することで、現場にデータ分析を落とし込めるよう整備し、効率よく運用していきたいものです。

 

イベント全体の雰囲気

至る所で楽しくイベントに参加できるような工夫が見受けられました 👏

SnowBall

ブースを周ると SNOW BALL TICKET がもらえて、たくさん集めると巨大ガチャをひいてノベルティを GET できます。楽しくブース巡りができるような工夫ですね。 IMG_4772

 

ホッキョク クマ太郎

イベントが終盤にさしかかると会場にマスコットキャラクターの “ホッキョク クマ太郎” が登場しました。一緒に写真撮影できるような場所まで用意されていましたが勇気がなくて声をかけられませんでした 🫣 image

 

Snowflake コミュニティ

イベントに参加して最も特徴的だと感じたのはコミュニティの活発さです。

夕方からはアルコールも提供されていて配布エリアはどこも大盛況でした。 image

担当営業の方に Snowflake 活用において直面している課題を相談すると他社のユーザをご紹介いただいたり、コミュニティメンバーがこぞって参加している Slack ワークスペースのご案内をいただり、ユーザ同士が活発に情報交換できる場を提供していただけるのはとてもありがたいです。

また、私はイベント終了後になって初めて知ったのですが、「LEGEND OF THE DATA HEROES ~データクリスタルの伝説~」というコミュニティイベントも催されていたようです。

 

おわりに

初参戦だった SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO は総じて非常に楽しかったです。様々なイベントへ視察に行く機会をいただいていますが、ここまでコミュニティが活発で業界関係なくユーザ同士が繋がれるイベントは初めてでした。Snowflake をもっと使いこなそうというモチベーションに繋がります 💪

来年はコミュニティイベントに参加したり、 Snowflake Pro 認定者ラウンジを堪能したり、KEYNOTE を翻訳なしで聞いたりできるようイベント前からしっかり準備して臨みたいところです ❄️

セッションは 2024 年 10 月 8 日時点ではオンデマンド配信されているようですので、気になる方は是非チェックしてみてください!


この記事の著者

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山野 悠

朝日放送グループホールディングス株式会社 DX・メディアデザイン局 R&Dチーム

動画配信・災害情報・データ放送など社内の運用負荷軽減のためのCMS開発に従事。 プロジェクトの規模に応じて、ディレクション業務からアプリケーション開発、サーバ設計までを担当。 デスクワークによる運動不足解消のため、日々ウエイトトレーニングに励む。