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2025-01-06

レポート

IPA プロジェクトマネージャ試験 合格日記

情報処理技術者試験Project Management

概要

2024年秋試験でプロジェクトマネージャ試験に合格したので、その道のりを記載します。

資格試験を受けるとき、私はまず最初に合格した人の体験記を読むところから始めるので、私の経験がどなたかの役に立てばいいなと思って書くことにしました。

受験者である私の属性

大学・大学院はネットワーク専攻でした。

入社後は放送技術やスマホアプリ・Webアプリの開発などを行っていました。

その後2014年9月~社内情シス部門でネットワーク・セキュリティやインフラを担当してきました。間1年ほど別の業務をしていて離れていたこともありますが誤差の範囲です。

放送技術者として、及び社内情シスとしてのシステム構築(ベンダーコントロール)や各種社内プロジェクトのPM経験はこれまで何件か経験していました。

 

今回、午前Ⅰ免除資格を持っていたこともありますが、そもそも社内プロジェクトのPMを行うにあたって勉強している中で、系統だてた知識を習得したいという気持ちもあり、本試験を受験することとしました。

 

IPAの試験としては、前回の情報処理安全確保支援士に続く2個目の試験になります。

 

利用した参考書

  • 2023-2024 プロジェクトマネージャ 「専門知識+午後問題」の重点対策

    • 知識を得るために前半の教科書部分だけ読みました
  • 情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2024年版

    • 午前Ⅱ対策として実施しました
  • 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2024年版

    • 午後Ⅰ・Ⅱ対策として実施しました
  • プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第6版 (合格論文シリーズ)

    • 午後Ⅱ対策として実施しました

 

スケジュール

image

スケジュールを記憶をもとに記載しました。

TOTAL60時間ほど、うち午前Ⅱ 9時間、午後Ⅰ23時間、午後Ⅱ 28時間くらいだったと思います。

1か月~1週間前

人生で一番というくらい体調が悪く、試験勉強どころではありませんでした。

1週間前に少し回復したので、その土曜日(10/5)の午後から勉強開始、試験が10/13(日)だったので、1週間だけ。 とはいえ、出題範囲の教科書部分(2023-2024 プロジェクトマネージャ 「専門知識+午後問題」の重点対策)は1か月前までに読み終わっていた(2日間くらいで)ので、10/5~10/7は午後1の勉強をしました。具体的には、情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2024年版)に掲載されている10題だけときました。

10/8-10/9

午後2の参考論文を読みまくりました。10/9水曜の夜に始めて自分で1回目の論文を書き上げました。

10/10-11

木曜~金曜は自分の過去に経験したプロジェクトから論文のモジュールを作成しました。

論文のモジュールというのは、例えばスケジュール管理、などといった題材に合わせた論文の骨子です。

大枠は同じだが、題材ごとにプロジェクトの特徴を少し変更し、トラブルや課題を調整し、1題材ごとにパワポ1~2枚で作成しました。

 

また、午前Ⅱ対策として、情報処理教科書 高度試験午前Ⅰ・Ⅱ 2024年版を3周しました。

10/12

土曜夜に2回目の論文記載。 午前Ⅱ対策としてPM過去問5年分もしました。

最後までモジュールを作ろうかとも思いましたが、もう6題材くらい作ったし、さすがに2問あればどちらかはヒットするだろうと高を括ってあまり作業もしませんでした。すでに作成したモジュールを読み込み、どういった内容をアピールしていくか、ということを覚えました。

試験当日

お昼ご飯はいなり寿司とモンスターエナジー。

午後Ⅰまでは順調でしたが、午後Ⅱは、論文のモジュールを作っていなかった分野から出題され、かなり焦りました。どちらの問題も論文概要を作成し、まだましな問2で回答しましたが、手ごたえはありませんでした。試験終了の50秒前に何とか書き終わりました。

 

結果

午前Ⅱがギリギリでしたし、午後Ⅱはなぜ通ったのかわかりませんでしたが、合格しました! image

 

総評

  • 情報処理安全確保支援士の試験と違い、受験者の午前Ⅰ免除の割合が高く、ちゃんと試験会場に来て最後まで受ける人がほとんどでした。(情報処理安全確保支援士はどんどん人がいなくなっていって、最後まで座っている人は半分もいないくらい)それでも合格率がこちらのほうが低いことを考えると、情報処理安全確保支援士より高難易度かなと感じました。

  • 正直、午後Ⅱが準備した内容ではなかったことで落ちたと思っていました。

  • もう少し確信をもって合格したいのであれば、2週間くらい前から、午後Ⅱ対策で論文のモジュールを作って、5回くらい論文書いてみたり、過去問みて、自分で作った論文のモジュールで書けそうか考えて、ダメならモジュール増やす、を繰り返すのがベストではないかと思いました。 午後Ⅰは10問くらいといてみるしかないと思いますが、今回勉強時間が足りていないとは思いませんでした。「国語」や「論文」に慣れていれば、そう問題にはならないと思います。

まとめ

社内プロジェクトのPMを行う中で進め方に悩みがあり2023年から少しずつPMとしての勉強はしていました。勉強時間が少なくて済んでいるように見えるのはそれらのおかげもありそうです。

 

合格したからといってPMとしてうまくやれることにはなりませんが、引き続き学んで、メンバも含めて楽しく仕事を進めてプロジェクトを成功させることができるようにしていきたいと思います。


この記事の著者

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中井 隆幸

朝日放送グループホールディングス株式会社 DX・メディアデザイン局 ICTチーム

2008年入社、ICTチーム(情報システム・働き方改革)所属。 ネットワーク・セキュリティエンジニア。HD/TV/RD社の業務系NWやツール(GWS, IDaaS, etc)の担当。CSIRTメンバ。 2024年度は2023年度に引き続きLLM-PJを実施し、サービスの開発や業務効率化に取り組む。NWを中心とした全社IT設備統合PJも実施中。