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2025-04-10

レポート

Google Cloud Next 2025 Day1 の所感

Google Cloud Nextイベント

Google Cloud Next 2025 Day1 を終えて

私は現在、アメリカのラスベガスにて、2025年4月9日 〜 11日(現地時間)で開催されておりますGoogle Cloud Next 2025に参加しております。

 

このイベントは Google Cloud が主催する旗艦イベントとなっており、毎年多くの最新の技術やサービスの発表、技術者同士の交流などを求めて、世界中の国々から人が集まってくる一大イベントになっております。

 

今回はその Day1 に参加した感想と雰囲気を簡単にお伝えできればと思います。

Keynote

初日は午前9時から Opening Keynote があります。 

 

こちらは開始約50分くらい前の様子ですが、既にすごい熱気です!(アリーナ席に座ろうと思うと、1時間くらい前を目安に来る必要がありそうです。) IMG_9681

 

待っている間に隣に座っていた海外の方とも交流し、グローバルなイベントならではの体験もできました。英語が拙い私にも皆さん優しく接してくださいます!

 

また、開始前には Google の最新AIで生成したド迫力の映像と音声が流れており、開始に向けてテンションも上がります! IMG_9686

 

こちらで貼っている画像も、楽器 + 鳥が合体したような生き物が作られており、非常にリアルだけど、人間には思いつかないような表現がたくさん出てきて非常に面白いです。

 

ということで、そろそろ本題に入っていければと思いますが、今回の Keynote は全体としては、やはり AI Agent が最重要トピックとして押し出されていた印象があります。

 

昨年から既に発表はされておりましたが、Google Agentspace は、我々のような開発者だけでなく、従業員全員が AI Agentと共に仕事ができるということで、今後、企業の成長に与える影響がどれほどのものになっていくのか、非常に楽しみなサービスです。(帰国したら早く触ってみないと、、、)

 

また、個人的には、Google Workspace Flows もワークフローの自動化ということで、多くの方に恩恵がありそうということで、早く触ってみたいですね。 IMG_9710

 

その他にも、Agent Development Kit(ADK) と呼ばれる、マルチエージェントシステムをより簡単に構築、管理、展開できるようにするためのオープンソースのフレームワークであったり、Agent2Agent Protocol と呼ばれるエージェント同士が繋がるためのプロトコルが新たに発表されており、どんどん AI Agent を取り巻く環境が整いつつある印象を受けました。

 

さらに、モデルの進化についても多くの発表がありました。

最近発表された Gemini 2.5 Pro に加えて、より高速な Gemini 2.5 Flash が新たに発表されていたり、高品質な音楽の生成、動画の生成を可能にする LyriaVeo2 も紹介されており、我々のようなエンタメ企業でも利用シーンが多くありそうで、とても興味深かったです。

 

その他で言いますと、

  • Data Agents

  • Code Agents

  • Seculity Agents

も発表されており、こうしてみると改めて Agent 祭りな Keynote だったと言えるのではないでしょうか。

 

ということで、昨年の Google Vids のような大きな新サービスの発表といったものはありませんでしたが、全てのレベルが一段階上に上がったという印象で、もう既に1年後どのような進歩を遂げているのかが非常に楽しみになりました!

その他セッション

その他のセッションで言いますと、アプリケーションを Agent ともに、プロトタイピング、構築、デプロイができる、Firebase Studio は普段アプリケーションの構築とかをあまりしないからこそ、是非使ってみたいと思いました。 IMG_9757

 

また、Looker 周りで言いますと、大きなアップデートとしては以下のような内容でした。 IMG_9783

 

特に、Gemini in Looker は事前に触った感じでもかなり精度が高く、実運用として使えるレベルまで来ているなと感じました。

 

そして、開発者にとって嬉しいアップデートとしては、Looker の CI 機能の追加です。 IMG_9784

 

今までも、Looker の IDE 上で LookML の検証はできましたが、テストまでできるということで、実際にどのような開発体験になるのかは、実装され次第試してみたいと思います。

 

これ以外にも、他社の事例なども多く紹介されており、世界で見たときに、各社がどのような考え方を持っているのか知ることができるのは非常に勉強になりました。

まとめ

今回は、Google Cloud Next 2025 Day1 について、私の気になった部分を感想とともに、簡単にまとめてみました。

 

予想以上に AI Agent が推されており、現在の Google Cloud の向かっている方向性がよく分かる1日目でした。

また、我々としては、何でもやってくれる Agent とどう付き合っていくのか、どのように上手く使いこなすのかという観点が非常に大事になってきそうだと感じました。

 

本日は、セッションが盛り沢山だったので、明日以降でエキスポブースもたくさん見ていければと思います。

 

最後に、会場では無料のランチを配っているのですが、写真で見るとそんなに大きくないサンドイッチも、全然満腹になり、アメリカの食べ物が大きいのか、私の胃袋が小さくなったのかが、最近は分からなくなってきているところです。

あと、2日間で胃袋もアメリカンサイズにして帰ってきたいと思います。 IMG_9772


この記事の著者

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中村 卓矢

朝日放送グループホールディングス株式会社 DX・メディアデザイン局 デジタル・メディアチーム

グループ全体の統合的なデータ基盤の構築・データ分析の支援に従事している。 動画配信・テレビの視聴データ分析等で身につけた幅広い知識を活かして日々奮闘中!