Google Cloud Next 2025 Day3を終えて
3日間に渡るアメリカ ラスベガスにて開催されている Google Cloud Next 2025 ですが、無事に全日程が終了しました!
最終日はエキスポを中心に回ってみたので、いくつかの気になったブースを紹介できればと思います!
エキスポ
入り口を抜けるとカラフルな Next のロゴが出迎えてくれます!
全体としては、企業ブースを除いて、今回のメイントピックである AI、エージェントに関するブースがほとんどを占めておりました。
では、その中から個人的に面白かったブースをご紹介できればと思います。
手描きの絵から AI が動画を生成
まず初めに、こちらは、デジタルホワイトボード上の手描きの絵から、画像を生成し、最終的にその画像をシーンにした動画を生成してくれるというものです。
こちらは、私が描いた絵を、いったん画像に変換してくれている様子です。(変換前の絵は画伯過ぎたので、ここでは割愛させていただきます。)
仕組みとしては以下の通りで、最初の手描きの絵から Gemini が解釈をして、imagen 3 に与えるプロンプトを作成して、画像を作成します。
そして、また Gemini が登場して、今度は Veo 2 に与えるプロンプトを作成して、最終的に、先ほど作成した画像も使って Veo 2 によって動画が作成されます。
マルチモーダルなモデルである Gemini をそれぞれの用途に特化したモデルの橋渡しとして使っている良い例だと思いました。
動画制作の現場でもビデオコンテの作成等で使えそうで、汎用性は非常に高そうでした!
日本語にも対応した低レイテンシな会話体験
こちらは、最近プレビュー版となった Gemini の Live API を体験できるデモになっており、ヘッドセットをつけて、選択した言語で Gemini と音声で会話できます。
その中で、私が驚いたのは、 「低いレイテンシ」 と 「自然な日本語アクセント」 です。
実際に Google AI Studio で体験することができるので、是非試して頂きたいのですが、相手の返答に対する待ち時間が本当に短く、日本語のアクセントもほとんど違和感がありませんでした。
また、個人的には、日本語モードで英単語を発音するときに、日本語のいわゆるカタカナ英語になっていたのも、驚きました笑
今後は、人間と話していると思ったら、実は AI と話していた。といったようなこともあるかもしれませんね!
AI がブロックの出来を見つつ実況
こちらは、ブロックを使ってお題に合ったものを時間内に作って、最終的に参加者のうち誰の作品が1番良いか Gemini が判定してくれるというブースです。
そして、作成中は近くにある Pixel を用いて撮影し、 Gemini が実況をしてくれます。
あまり、進捗が良くないと、それについて言及していたりと、実況としてもきちんと成り立っていました。
仕組みとしては以下のように、数秒おきに Pixel が写真を GCS に保存して、それを Gemini が分析してコメントしてくれるというものになります。
元々、実況がいないスポーツ配信等でこういった仕組みで実況をつけたりできると面白そうです!
第7世代 TPU 「Ironwood」の実物展示
こちらは、新しい TPU である Ironwood の実物の展示ブースになります。
世界最大のスパコンの24倍以上の処理性能で、電力性能にも優れているということで、この進化が各種 AI サービスの性能だけでなく、Gemini 等の価格にももしかしたら影響があるかもしれません!
全体を通して
今回ご紹介した展示はごく一部で、これら以外にも、 「バスケットボールのフォーム診断」 や 「AIを使ったオリジナルの写真作成」 、 「ゲームをプレイして、その結果をLooker Studioで可視化」 のように、楽しみながら学べるものが非常に多かったです。
我々は今回は開発者のみの参加ですが、そうではない方々にも楽しめ、直感的に理解しやすくする工夫が随所に感じられ、今後社内イベントの設計なんかにも生かせそうだと感じました。
まとめ
今回、2025年4月9日 〜 11日(現地時間)でアメリカ ラスベガスで開催された Google Cloud Next 2025 に参加してきました!
最初は初のアメリカへの出張ということもあり、かなり不安はあったのですが、行ってみると現地の方々の優しさや、日本の方々に助けて頂き、楽しい3日間を過ごすことができました!
また、現地に赴くことで、現在の世界のトレンドを間近により強く実感することができたのも非常に良かったのではないかと思います。
普段関わらない業種の日本の方々と交流できたのも良かったですね!
日本に帰ったら、今回気になった内容については実際に手を動かして触ってみたいと思いますが、その前にまずは「 出汁 」を摂取したいですね。