初めてのAWS Summit Japan
2025/6/25〜26に幕張メッセで開催された、AWS Summit Japanに視察に行ってきました!
私は今年(2025年)4月に入社したばかりで、AWSにはほとんど触れたことがなく、参加前は「楽しめるかな…」と少し不安に感じていました。 しかし、その不安な気持ちも吹き飛ぶぐらい、なんとなくの知識でも2日間楽しめて、業務へのモチベーションも上がりました! この記事では、AWS初心者の私が、AWS Summitに参加して感じたことをまとめたいと思います。
幅広いセッション
2日間を通じて、私のようなAWS初心者から上級者まで、新たな学びを得られる幅広い多数のセッションが開かれていました。
その中でも特に、 「Amazon Nova 入門 〜Amazon Nova で広がるマルチモーダル生成 AI の可能性〜」 が興味深かったです。
このセッションは 「Level 200: 初級者向け」と設定されていて、AWSが提供する生成AI基盤モデルAmazon Novaの各モデルの特徴や実際の活用事例を丁寧に学ぶことができました。
これは画像生成・編集モデル「Amazon Nova Canvas」の1つの機能であるアウトペインティングで、画像とプロンプトを入力することで、自然な背景を追加することができます。 AWS上で実際に試せるとのことなので、是非やってみたいと思います!
また、1日目の夜には、QuizKnockによるAWSクイズ大会が行われました!
クイズを楽しみながら、AWSについて詳しくなれる素晴らしいイベントでした。
Amazon S3の正式名称は「Amazon Simple Storage Service」 勘で正解できましたが、もう忘れることはありません。
手を動かして学べるブース
会場には、AWS体験ラボという学習スペースが用意されていました。
しっかりとした環境が用意されているので、PCやAWSアカウントを持っていなくても、すぐに体験することができます!
AWS社員の方におすすめを紹介してもらい、ゲームを通してAWSを学べる「Cloud Quest」をプレイしてみました。
会場をたくさん歩き回って少し疲れていたので、休憩がてら椅子に座ってゆっくりと勉強できて、とても良かったです!
AWSテクノロジーの面白い応用例を知れるAWS Builders’ Fair
AWS Summitのあらゆるイベント/展示の中で、個人的にはAWS Builders’ Fairが一番面白かったです。
AWSエンジニアが、生成 AI、IoT、サーバーレスなど、AWSテクノロジーを自由な発想で組み合わせた作品の数々を、実際に体験できる形で展示するイベントで、1日目と2日目で内容が入れ替わります。2日間とも、多くのブースでAWSエンジニアの方に解説していただき、分からなかったところや気になったところを質問することもできました。
2日間で合計31個のブースが出展されていましたが、その中でも印象に残った展示を紹介します。
今日の夕飯、冷蔵庫と相談してみた。
冷蔵庫の中身を写真で撮影し、その写真をもとに音声やテキストで入力した情報と合わせて、夜ご飯のレシピを提案するインタラクティブな暮らしの実現に向けたツールです。
エッジ環境でAWS IoTサービスが利用可能なAWS IoT Greengrassを活用することで、冷蔵庫のドアが閉まると同時にカメラが中身を撮影してそのデータをAmazon S3に保存し、Amazon Bedrockを活用してレシピについての対話を行います。
このプロセスを通じて、クラウド環境だけでなく、実際の環境でもAWSのサービスがどのように利用できるかを学ぶことができました。
また、デモの構成が公開されており、 どのAWSサービスがどの処理を担当しているか についても学べました。
動画に隠れたニャーゲットを探せ!
大量にある動画の中から、生成AIを用いて欲しいシーンを抜き出すツールです。好きな猫(ニャーゲット)をテキストで指定して検索するデモが楽しかったです。
まず前処理として、Amazon Bedrockで利用可能なAmazon Titan Multimodal Embeddingsを用いて、動画の文字起こしテキストとフレーム画像を、特徴量のベクトルに変換します。
データの格納/検索は、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)を利用します。
ニャーゲットを指定したテキスト特徴量のベクトルと、前処理を行ったベクトルで検索を行い、欲しいシーンを抜き出すことができます。
フロントエンドからバックエンドまで様々なAWSサービスを使っていて、その 豊富さ を実感しました!
ピアノボット
AWSとRaspberry Piを組み合わせて、ロボットが譜面をみてピアノを弾くデモが魅力的でした。楽譜がホワイトボードになっていて、音符のマグネットでメロディを作ると、それをロボットアームが演奏してくれます。
カメラで撮影した画像をAmazon API GatewayとAWS Lambdaで解析し、その結果をもとにロボットアームが鍵盤を弾く仕組みとなっています。
AWSで解析を行い ハードウェアの操作に活用する応用 は、多くの産業に導入されていると思いますが、この展示はとてもシンプルな構造になっていて分かりやすかったです。
まとめ
今回、AWS Summitに参加して、
セミナーで最新のAWSの動向を学んだり、体験ブースで実際に手を動かしてAWSの勉強をしたり、
AWS Builders’ Fairで、こういうツールを実現したいときはこのAWSのサービスが使えるんだ…と知ったり、
AWS初心者の私でも、とても楽しく濃厚な2日間を過ごすことができました!
これから、業務でAWSを扱うこともあるかと思いますが、しっかり勉強して、よりAWSに詳しくなった状態で、来年のAWS Summitに参加したいと思います!
そんな楽しかったAWS Summit、一つだけ悔しい思い出があります。
カメラで撮影したゴルフのスイングフォームを生成AIコーチが指導してくれるという Virtual AI Golf Coach を楽しみにしていたのですが、人生初ゴルフに挑戦した私は、地面を這う弱い打球しか飛ばせず、ボールの軌道を測るトラッカーが一度も反応せず。スイングへのアドバイスをもらうことができませんでした。
バーチャルコーチによるアドバイス(他の参加者の方へのアドバイスを撮らせていただきました)
とても悔しかったので、社会人1年目、AWSの勉強はもちろん、ゴルフの特訓も頑張りたいと思います…