自然言語からアーキテクチャ図を作成
最近は色々なMCPが出てきており、めちゃくちゃ便利ですが、今回はAWS Diagram MCP Serverを試してみました。
名前の通り、AWS アーキテクチャ図を作成するためのMCPサーバになります。
自然言語から、プロジェクト構造を読み取らせる等して、アーキテクチャ図を自動生成する事ができます。もちろんAWSアイコンを全て網羅できているのも嬉しいポイントです。
導入方法
事前準備
READMEを見ると、作図にPythonのdiagramsパッケージを使用しているので、事前にインストールが必要になります。
uv add --dev diagrams
またDiagramsを使うためにはGraphvizが必要となるので、なければ別途インストールします。
brew install graphviz
MCP クライアントを構成
MCP設定ファイルに今回接続するAWS Diagram MCP Serverの情報を記載します。
自分はCursorで開発してましたので、例えばCursorの場合(~/.cursor/mcp.json)ですと以下になります。
{ "mcpServers": { "awslabs.aws-diagram-mcp-server": { "command": "uvx awslabs.aws-diagram-mcp-server", "env": { "FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR" }, "autoApprove": [], "disabled": false, "args": [] } } }
JSONの内容は開発環境によっても若干異なりますが、その辺りはAIがよしなに修正してくれるはずです。
これで設定完了です!
アーキテクチャ図を生成してみる
モデルはOpus4.5を使用して、プロジェクト構成内容からアーキテクチャ図を作成する指示を出しました。
MCP を使わない場合
MCPを使わずに指示を出しますと、こんな形で出力されました。

matplotlibライブラリで作図しているようです。シンプルではありますが、AWS公式のアイコンはなく、パッと見では分かりづらいです。
MCP を使った場合
今度はMCPを使った場合の出力になります。

アイコンも使えており、見た目の分かり良さは大分改善したように見られます!
ローカルにアイコンの画像ファイルを配置し、プロンプトで指定する事でローカル画像もアーキテクチャ図に含める事が可能です。New Relicだったりのアイコンはデフォルトでは表示されませんでしたので、ローカル画像を指定しております。
ちなみにアーキテクチャ図作成に使用したPythonコードも出力されますので、こちらでバージョン管理やコード修正による微調整も可能です!
まとめ
細かいところまで完全に思い通り、というのは難しいかもしれませんが、開発・改修フェーズなどアーキテクチャ図が変わりうる場合ですと、CI/CDに組み込んで自動更新みたいな事ができるのは大分嬉しいです。(モデル次第で生成されるアーキテクチャ図の品質は結構変わってくる印象ですので、近いうちに細かいところもカバーできるかもしれません。)
MCPは導入が簡単で色々応用もできそうですので、他もどんどん使っていきたいです!
