都市型クリエイティブフェスティバル
2026年1月29日から31日まで、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーで開催されたTOKYO PROTOTYPEに参加してきました!
都市そのものを実験空間へと変貌させる試みとして、AI、ロボティクス、建築、アートなど、ジャンルを横断した27組のクリエイターや企業が、開発途中のプロダクトやインスタレーションを「プロトタイプ」として展示。
参加は1月30日の1日だけでしたが、ものづくり好きの自分にとって満足度の高いイベントでした。
概要

開催日:2026年1月29日~31日
場所:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
企画:虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」、日本テレビ放送網
参加の目的
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AIをはじめとする技術の面白い使い方を見たい
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社内展示や開発に活かせる「見せ方」のヒントを得たい
この記事では中でも印象に残った三つのプロトタイプを紹介します。
印象に残ったプロトタイプ
1. 目の前の世界をLLMでサンプリングしリアルタイムに音楽へ変換する体験「DAITON」

「世界そのものをサンプリングして演奏可能にする楽器」と聞いてもすぐには想像がつかないかもしれませんが、一言で言うとカメラで映した景色や物体をLLMが解釈し、その場で音楽に変換してくれる新しい音楽体験のプロトタイプでした!
単にテキストから音楽を生成するAIなどは多くありますが、表現力の乏しい自分としては、そもそも自分の感情や気分をテキストに起こす事が難しく、自分好みの音楽を自分で生成できたことはありませんでした。
一方、DAITONではレコードを模した白い円盤の上に文字を書いたり物を置いたりすることで、文字の内容や選んだ物だけでなく、文字色や筆跡からも感情が音楽に変換されます。さらに、ユーザーや周囲の写真を撮ったり、思うがまま鍵盤で音を重ねたりするうちに音楽がその場に馴染むように変化していきました。
UI/UXもよく考えられていて、LLMのレスポンス待ちを感じさせず、その場の感情や環境が音楽に昇華される体験は、これまでの音楽生成AIとは違う新しい音楽体験でした!
2. 石が語りかけ、鼓動を響かせ未来をともにひらく「echorb」

次に印象に残ったのは、大阪・関西万博でも展示された「ふじぎな石ころ echorb」です。
万博では体験できなかったので、ずっと気になっていました。
実物は手のひらサイズの丸い石ころのようなデバイスで、持つとどこか心地よい質感。
簡単な説明の後、展示員さんが手元のレバーを操作すると、手の中の石が前後左右に動き、それに合わせて自分の腕も一緒に引っ張られる感覚が。特に石ころが体に近づく方向への動きは、石が手から滑り落ちそうになるほど強い力を感じました。
展示パネルによれば、echorbは力覚・圧覚・触覚の三要素を同時に再現することでリアルな手応えを実現しており、脳の錯覚を利用することで、実在しない力や質感を知覚させる仕組みのようです。
言葉では伝えきれない、不思議な体験でした。
3. 見ることができない不可視のヒト・モノの存在感を複数人で共有する体験「The Third Between Us project」

最後に紹介するのは、KMD Embodied Mediaさんが展示していた「The Third Between Us project」です。
ヘッドホンを装着しディスプレイの上に立つと、このディスプレイが音に合わせて、映像と振動を用いて環境を再現する仕組みです。
体験が始まると、すぐ後ろを誰かが走り抜けたのを感じたのですが、実は音と足元からの振動による演出でした。思わず振り返ってしまったほど、完全に騙されました。
その後も電車の音に合わせて床が振動すると、本当に電車に乗っているような感覚に。
普段まったく意識していませんでしたが、足の裏から伝わる振動には非常に多くの情報が含まれており、知らず知らずのうちに振動を感じ分ける感覚が身についていることに驚きました。
まとめ

虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの複数フロアで開催された「TOKYO PROTOTYPE」
初めて見るプロダクトや見せ方が秀逸な展示が多く、1日中楽しめる充実した内容でした。
AIの進化によってアイデアを形にするハードルが下がっている今、展示者の方々のように自分なりの「面白い」を追求し続けることがより重要だと感じました。
自分も開発を通じて何かしらのエンタメを提供できるよう頑張っていきたいと思います!
