JSAI 2026 参加レポート
JSAI 2026に参加してきました
JSAI 2026とは

6 月 8 日 (月) - 12 日 (金) の 5 日間、人工知能学会全国大会 (The Japanese Society for Artificial Inteligence) 2026 が群馬県高崎市にあるGメッセ群馬で開催されました。人工知能学会は1986年に創設された、その名の通り 「人工知能」に関するあらゆる分野を学術的にカバーするコミュニティです。その中でも全国大会は年次で開催されている当学会の主な活動の一つです。昨今の生成 AI の盛り上がりに伴い、ここ最近は大いに盛り上がっているようです。
そんな中、人工知能学会設立も全国大会の開催も節目となる 40 周年を迎えています ㊗️
オープニング時点で発表件数・参加者数ともに過去最大となっており、近年連続して参加されている方にお話を伺っても規模の拡大を実感されているようでした。さらに、40 周年企画イベントも開催されたり、そのせいか今年は日程も 1 日増えていて、間違いなく過去最大規模になっているようでした。昨今の AI の社会への影響度が改めて実感できますね。
今年のテーマは 『挑戦』 。オープニングセッションでは、この『挑戦』をキーワードに AI の未来を見据えた企画を本大会に用意したとおっしゃっていました。
開催形態はオフライン + オンライン (一部はオフラインのみ) のハイブリッドです。同時に複数の会場 (Zoom) で並行してセッションが進むので全てのセッションを聴講するのは不可能です。ただ、オンライン分はアーカイブも公開されますので後日キャッチアップ可能です。非常にありがたいですね 👏 私は 10 - 11の 2 日間、現地参加してきましたので、本記事ではその雰囲気をお届けします!
参加の目的
デジタル・アーキテック局では、持続的な事業成長を技術面から支えていくために、自由に研究開発をする環境が与えられています。そこで、何よりもまず昨今注目を集める AI の分野ではどのような研究テーマが注目されているのか、朝日放送で進めていくべき研究テーマはどのようなものなのか、を幅広く調査すると共に参加者の方々と情報交換できればとの思いで聴講参加しました 👀
現地の雰囲気
前述のとおり、現地では複数の会議室で並行してセッションが開催されます。JSAI 2026 サイトの会場マップ (https://conf.ai-gakkai.or.jp/jsai2026/wp-content/uploads/2026/05/JSAI2026_floor_ja.pdf より) を見ても分かる通り、セッション会場だけで 15 会場が用意されています。前述した同時進行しているセッションは、これらの会場で行われています。

1F の企業展示会場では、スポンサー企業がブースを出展されていて、その周りを囲むようにポスターが掲載されていました。ここでは盛んに議論が行われていました。

展示会場には作業するスペースがあったり、フリードリンクが提供されていました。こういう心遣いはありがたいですね ☕️

2F の壁際には各企業や大学のチラシがずらりと並べられており、やはり交流という意味では学会という場はもってこいなんだというのがこのあたりからも読み取れます。特に企業にとっては、学生限定のランチセッションを開催されているところもあったりと、採用活動という意味でも良い機会になっているようでした。

振り返ってみて
今回、参加を決めたのが開催 1 週間前とかなり急でした。まずなによりも思うのが、聴講参加といえど、もっと準備してから参加すべきだったということです。
全国大会のセッション ( = 論文) は大量に存在するため、全て読むには時間がかかりすぎます。聴講するセッションを決めるために、AI も駆使しながら気になるテーマの論文だけでもピックアップしてざっと読みましたが、いきなり論文を読んでも専門知識を十分に理解することは不可能でした。現地で発表および質疑応答を聞けばわかるのかと思いきや、そんなこともなく、なんとなく「こんなことをやっていて何が課題か」くらいがわかる程度です。
現地のポスター発表もやはり同様に十分に議論することはできません。しかしポスター発表の良いところは、発表者と 1 対 1 で話せるタイミングがあるので、こちらの理解度に合わせて噛み砕いて教えてもらえることです。また、どのように研究テーマを定めて何から着手するかを描き始めた私にとっては、この点も直接相談することができ、それだけでも十分に参加した価値がありました。
そして、多くの企業に研究開発部門があり、それらが実際に事業に貢献しているものから中長期的な目線のものまで、幅広い内容で取り組まれているということを直接お伺いできるいい機会になりました。うっすら予想してましたが、放送局の技術社員がこのような学会の場に参加する例はあまり見られないそうで、物珍しさからか皆さん親身に話を聞いてくださいました 🙇
ここからは余談になりますが、学会の参加準備を早めからすべき理由はもう一つあります。
学会といえば毎年開催地が変わるものが多く、観光とまではいかないもののご当時ののものを楽しむ絶好の機会です。もともと食に興味があるほうでもないので何も考えずに参加した結果、お昼に会場近くのパスタ (高崎はパスタの街だそうです) を食べたくらいで、初めて訪れた群馬県を満喫できませんでした。食事だけなら別に良いのですが、大きな学会となると会場近くの宿泊場所は早い段階でほぼ埋まってしまうようで、結局高崎駅から電車で20分ほど離れた埼玉県の宿に泊まるハメになってしまいました 😭 東京や大阪ほど電車の本数が多くないのでこれまた不便さは否めませんでした。
おわりに
半ば飛び込み参加した JSAI 2026 でしたが、総じて大満足でした!一人でできることは限られているので、こういう機会に交流を深めるのはとても有意義ですね。
企業における研究活動は、研究者自らが興味あるテーマを選択するパターンと、現場の声を聞いて課題を解決するパターンのどちらかがほとんどということで、いろんな論文を漁りつつ、社内外問わず少しでも事業に関係のある方々とざっくばらんに話してアイデアを収集していきたい所存です 🤝
今となっては記憶はほぼありませんが、実は私も学生の頃に同学会の全国大会で発表をしていました。学生の頃は、研究 = 学位取得のための義務 でしかありませんでしたが、社会人になった今、自由に研究に取り組める環境に身を置かせていただけていることはありがたい限りです。
目指したいのは、「自社の強みを活かした放送局が解決すべき社会課題」に関しての研究テーマを見出し、それに取り組むことです。この理想に辿り着くために、継続したインプットは必要ですが、インプットだけであーでもないこーでもないと悩んでいても仕方がありません。今できることから取り組み、具体的な成果を少しずつ積み上げながら、なんとか辿り着きたいと考えています。そのためにも、今後積極的に学会や研究会の場には発表という形で参加したいところです 💪
AUTHOR

朝日放送グループホールディングス株式会社 デジタル・アーキテック局 R&Dチーム
動画配信・災害情報・データ放送など社内の運用負荷軽減のためのCMS開発に従事。 プロジェクトの規模に応じて、ディレクション業務からアプリケーション開発、サーバ設計までを担当。 デスクワークによる運動不足解消のため、日々ウエイトトレーニングに励む。




