Google Cloud Next Tokyoに初参加
2025/8/5〜6に東京ビッグサイトで開催された、Google Cloud Next Tokyo '25に視察に行ってきました!
今回 初めての参加 でしたが、セッション、ハンズオン、展示ブースをたくさん回ることができ、2日間楽しむことができました!
この記事では、その中でも特に興味深かったものを紹介したいと思います。
Geminiによる動画検索革命とバンダイナムコ「ClipSearch」事例紹介
バンダイナムコとGoogle Cloudが開発した、ゲームキャラクターの動画を自然言語で検索できるようにするという技術紹介のセッションです。
動画ファイルから Gemini でメタデータを生成し、テキストの特徴ベクトルを使って検索することで、高精度で高速な動画検索が可能になっています。
もちろん、アーキテクチャなど、技術的にも面白い発表だったのですが、このプロジェクトの背景や目的がとても興味深かったです!
なぜ動画検索をテーマにしたかというと、 「分かりやすく『生成AIって本当に便利なんだ!』を伝えるフェーズだから」 とのことで、
企業でAI利用を進めるためには 「みんなが使いやすい、使いたくなる」 事例やツールが重要だなと学びました。とても勉強になりました。
ハンズオン「Agent Development Kit(ADK)と Agent Engine で学ぶ!AI エージェント開発 -基礎から実践まで-」
Google が提供するエージェントおよびマルチエージェント開発が簡単にできる Agent Development Kit(ADK) というフレームワークを用いて、送付したURLを参照してpodcastを生成するAIエージェントを構築するといった内容です。
podcast_writerというURLの内容から番組の台本を作成するエージェント、podcast_speakerという番組の台本から音声を作成するエージェントを構築し、最終的にはpodcastを作成するAIエージェントができました!
このようにユーザーがURLを元にpodcastを作成するように依頼すると(ABC DX Tech BlogのURL)
podcastの音声ファイルが生成されます!
このtechブログのURLを元に、生成されたpodcastの台本はこちらです。
Speaker 1: こんにちは!本日は、ちょっと気になるあのブログ、「ABC DX Tech Blog」について深掘りしていきたいと思います。解説者さん、よろしくお願いします! Speaker 2: よろしくお願いします!今回は「ABC DX Tech Blog」についてですね。まさに今、注目を集めているDXに関する情報が詰まったブログですよ。 Speaker 1: 「ABC DX Tech Blog」という名前からして、なんだか最先端な感じがしますね。ずばり、このブログは一体どんな目的で運営されているんですか? Speaker 2: はい。このブログは、朝日放送グループホールディングスがDX、つまりデジタルトランスフォーメーションを推進するにあたって、その技術情報を発信していくためのブログなんです。 Speaker 1: なるほど、朝日放送グループのDX推進における「技術の最前線」がわかる場所なんですね!具体的には、どんな技術情報が発信されているんでしょうか? (続く)
短時間で、NotebookLMのpodcast機能のようなものを作成することができるんだと分かった、実践的なハンズオンでした。
Expoブース
アメリカのGoogle Cloud Next でも展示されていた、お題に沿ってブロックを組み立て、Geminiが実況、判定してくれるというゲームが盛り上がっていました!(もちろん日本語で実況してくれます)
仕組みとしては、数秒ごとに撮影された写真を Google Cloud Storage に保存、それを元に Gemini が解説を生成、音声を読み上げます。
とてもシンプルな作りですが、演出が楽しく生成AIの素晴らしさを伝える良い展示でした。
「フレンドリーなロボット」というお題で私が作成したブロックは、評価されませんでした…
また、Expoブースでは、様々な企業がGoogle Cloudを用いた技術/サービスを展示しています。
吉本興業グループの株式会社FANYは、「CHAD 2」というお笑い翻訳AIのデモを展示していました。(芸人であり翻訳家のチャド・マレーン氏の名前から付けられています)
翻訳部分には Gemini が使われています。事前知識として、関西弁や、お笑い特有の言い回しや表現を教えることで、お笑いに特化した多言語翻訳が可能になっています。
ミルクボーイさんの漫才「SASUKE」を英語に変換した例を見せていただきました。
「SASUKEやないか。」が「Isn’t that SASUKE?」に翻訳されています。関西弁の「おかん」も「My mom」と理想通りに翻訳されています。(関西弁の知識を入れない場合は「悪寒」と扱われることもあるそうです)
日本のお笑いの文脈を失わずに翻訳するというのは難しそうですが、全世界の人が楽しめるようになったら良いなと思います。
まとめ
今回、初めて参加したGoogle Cloud Next Tokyo。
4つのセッション、4つのハンズオンを受講し、展示もたくさん周ることができ、たくさんの刺激を受けました。
こういった展示会は、普段業務で関わることが少ない業種の事例なども知ることができて、とても勉強になります。
Google Cloudのサービスの 幅の広さ、とんでもないアップデートの速度 も知ることができました。
来年は7/30〜31に開催されます。
私はGoogle Cloud 認定資格を持っていないので、今回、認定資格者 専用ラウンジ に颯爽と入っていく参加者の方を見て羨ましく思いました…
来年はラウンジに入りたいので、これから業務でたくさん使って、資格を取りたいなと思います!頑張ります!